前夜までの予報では曇り。絶望かな、と朝6時頃起きてみると部屋から見える南半分の空はほぼ快晴。我が家から北にある太陽は見えないが、向かいの建物に陽が当たっている。予報大ハズレか!と喜んでいたら、北から雲が流れてきて晴れたり曇ったり。
用事を終えたのが7時頃、既に始まっている部分蝕に気もそぞろにようやくお出かけ。当初予定していた五条通の陸橋に出かけようとしたら、途中の公園にも陽が射している。日向に十数名が集まっている。観望に来たのかな?と見ていたら、ラジカセを取り出してラジオ体操を始めた。さよか。
部分蝕が進むにつれて雲がまばらになってほぼ快晴。雲がちなら眼視と直接撮影だけと思っていたのだが、気をよくして自作投影機を取り出してみるとちゃんと欠けてる。と、後ろを振り向くと天然の投影機が派手に欠けた太陽を映し出している。まけ。
京都は金環蝕の限界線に近いと言う事で綺麗なリングにならず、今にもちぎれそうな偏ったリング。目で見るとつながっているのだが、写真に撮るとちぎれそうなのがよくわかる。目がハレーションを起こしているのか、カメラが絞りすぎなのか?
細い部分がぶつぶつに見えるのはベイリービーズか?!とも思ったがカメラの感度の問題だろうね、きっと。
金環蝕になる前後からやや周囲が暗めになる。暗いというか、時間が戻った感じで日の出直後か夕方みたいなたそがれ感。時折雲が通るのでそのせいもあるのかもしれないが、地面を射す日差しに勢いがない。
公園には犬をつれて来ている人も。犬は持ち込んだボール(?)にじゃれついていて日蝕にはとんと興味がない様子。カラスも普通に飛んだり歩いたりしているし。動物の異常行動は見られず。
金環蝕が終わった部分蝕中に托鉢僧が通りかかる。建仁僧堂。「を~」とよく通る低音。彼らもまた太陽の様子など気にせず修行に励む。異常行動はない様子。
金環蝕が終わると公園にいた人も波が引くように去っていく。もともと大した人数はいなかったけど。東が開けていれば家で見えるもんね。かけ終わり近くの、口をあんぐり開けたような太陽もパックマンみたいで好きよ。欠け始めは途中からだったけど、欠け終わりは最後まで見届けて撤収。この頃には太陽が南に回り込んで部屋からでも見えている筈なんだけどね。
さて、次は金星の太陽面通過ですか。