五山送り火(2015)
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西福寺の建つ三叉路が六道の辻。
平安時代から葬送の地で鳥辺野と呼ばれる風葬地帯への入口。辺りに人骨がゴロゴロしていたとかで、その名も「髑髏町」だったのを「轆轤町」に改めたという噂。夜歩くのが怖くなるような土地だが、それを言い出すと街全体が遺跡に建つ京都には住めないよな。
その墓場から妊婦の幽霊が胎児に与える為に買いに来ていたと言う飴が「幽霊飴」黄金糖に似た懐かしい味のする飴です。
六道まいりにあわせて五条坂の陶器市が開催されてる。五条坂の途中にある若宮八幡宮よ例祭も兼ねていて、8日には陶器みこしが巡行する。今年は土曜日だから行けないかな?
猛暑日16日目とあって今日も入道雲も~くもく。の影が雲に映って立体感がやや狂い気味?(^_^;)。
猛暑日連続8日目。トータルでは16日目。雷雲がゴロゴロいってる中、六道まいり。
六道の辻近辺では六道珍皇寺が有名。六波羅蜜寺と西福寺でもお精霊さん。お盆の入りは送り火でなく、迎え鐘。先祖の霊を呼ぶ鐘の音。六道珍皇寺と六波羅蜜寺の迎え鐘は地下にあるけど、西福寺の迎え鐘は頭上にあります。
対先祖という事ではなく、見る六道まいりとしては六道の辻に建つ西福寺の地獄絵が極めつけ。
ご自由にお上がりくださいな座敷の壁面いっぱいに絵図が吊されてる。
中でも檀林皇后九想図が圧巻。死体農場の如く死後、土に帰る様が描かれていて、まさに「土は土に、灰は灰に、塵は塵に」。宗教の壁を越えた真理がそこに見える。毎年訪れて拝見するのだが、毎回心に染み入る絵図である。
こちらが生前の檀林皇后の像。こんなに美しい人もいずれは土に帰るのよね。それを思うとなんかほっとする。